今週のお題「おとうさん」
昭和13年生まれの父はずいぶん苦労して育ったようです。
生まれてすぐに太平洋戦争に突入した時代ですから、国民皆が苦労したはずですが、住んでいた家が火事で焼失したり、父親(私の祖父)が早死にしたりといろいろあったようです。子ども時代のことを尋ねてもほとんど答えてくれることはありませんでしたが、祖父は生前ずいぶん厳しい人だったと涙ながらに教えてくれたことがあります。
そんな父も結婚をし、二人の子どもを育て、定年まで勤めあげ、二年前に亡くなったわけですが、私から見れば“なんでもできる人”でした。
手先の器用な人で、今でも実家では父が作った陶器が使われております。毎年正月前には年賀状用の木版画を刷っておりました。庭には父が育てた植木が並び、塀も自作したものです。魚釣りもできて料理もできる。
若い頃には格闘技をしていたらしく、柔道も空手も有段者でした。
厳しくもあり優しくもあった父ですが、私はなんの親孝行もできずに死なれてしまったことが悔やまれます。『もっといろいろな話をし、いろいろなことを習っておけばよかった』と思いますし、親不孝をきちんと侘びておけば良かったとも思います。
先日あらたにお墓を建てて納骨も済ませたことは、私にとっては“喪の作業”だったと思います。
※個人的なお話ですので、本日の投稿は後日消してしまうかもしれません