安美錦、引退! (T_T)
7月16日、残念ながら関取最年長の安美錦関が引退しました。
当時24歳の平幕力士だった安美錦も既に40歳。
このたび、引退してからは安治川親方となります。
ここ数年は両膝の怪我に悩んでおりましたが、
まさしく“ワザ師”の技能相撲!
であり、相撲通をうならせ続けておりましたが、よる年並みには勝てず・・・。
私が最後に安美錦の姿を直接目にしたのは2017年の九州場所。
11列目の枡席というまずまずの場所から観戦しておりました。
この日、私が応援していたのは安美錦と嘉風。両者とも年長力士として頑張っておりました。
母を連れて行ったために【シニア枡】のチケットを手に入れることができたのですが、両国国技館だともっと高価なA枡席と同等の距離からの観戦であり、九州場所は実はお勧めなのでした。
テレビで見るのも面白いのですが、やはり一度は本場所を見に行って、肌と肌がぶつかる音を間近で聞くのも良いものです。
安美錦はこれまでの相撲人生で、横綱貴乃花、武蔵丸、朝青龍、白鵬、鶴竜らそうそうたる顔ぶれから金星を奪っており、実は“金の取れる力士”でもあったのですが、膝の怪我は重傷で、靱帯損傷だけでなく膝の骨にヒビが入っていたとの話も伝わっております。
一番大きな怪我は37歳の時のアキレス腱断裂だったのですが、そこからも見事に復活しておりましたが・・・
次第に幕内からは姿を消し、近年は早い時間での取り組みとなっていたのでした。
この日(↑)も案の定、負けてしまいましたが、声援は相手力士よりも大きなものでした。
満員御礼でしたが、2017年の九州場所で一番注目されていたのは、当時の貴乃花親方・・・・(↓)
会場二階テラスにて偶然撮影することができました。
※実は安美錦は自分が横綱貴乃花の最後の取り組み相手となったことに、長年苦しんでいたそうです。
『大変なことをしちゃったんじゃないかと。テレビでもその取組が何度も映像で出てくる。勝手にプレッシャーを感じていた。勝った人はみんな強くなったと言われて…。その後、自分で貴乃花戦のことは触れなくなっていた。自分で自分のことを縛っていた』とのちに述べています。
貴乃花が近年のインタビューにてこの最後の取り組みに触れ、安美錦の実力を高く評価していたことが分かり、安美錦は涙を流したそうです。
相撲はその勝ち負けだけでなく、脇役力士の裏話的なことがらが面白かったりします。
安美錦関、お疲れ様でした。
さて、若い人にバトンタッチですね。
※追記)2019年7月18日に引退会見が開かれました。
現在の心境を問われ、『幸せ。良い相撲人生だった。』とすがすがしい表情で話しておりました。今後については『育毛に励みます』とのこと。さすが“あみたん”です。