霊場高野山の総本山金剛峯寺へ
天候は不安定になり、時折雨粒が落ちてきたり少し青空が覗いたり・・・
初日は金剛峯寺や根本大塔、金堂などを回り、二日目に奥の院へ行く行程となっております。
まずは金剛峯寺。宿坊一乗院からすぐ近くにあります。
金剛峯寺の名称自体は弘法大師空海が高野山一山の総称として命名されたものですが、お寺は文禄二年(1593年)に豊臣秀吉が亡き母親のために建立し、さらに文久三年(1863年)に再建されたのが現在の建物です。格調高き日本美を誇ります。
明治二年に金剛峯寺と改称されるまでは「青巌寺」と呼ばれておりました。
こういう彫り物(↑)に執念を感じます。
お寺の内部は一部撮影禁止となっております。
ここ(↓)は入り口(受付)近く。
建築材である大杉の輪切りが展示されております。
建築当時はチェーンソーもトラックもクレーンも無い時代です。
大きく広い木造建築。まあ、見ごたえがありましたよ。
ちょっと青空が出てきたりします。
蟠龍庭。日本最大の石庭とのこと。石は空海の故郷でもある四国から運んだようです。
昭和59年の弘法大師入定1150年の大法会に合わせ、参詣者の接待のために建てられた新別殿ではお茶が振る舞われます。
空海の肖像を挟み、左右の曼荼羅に真言密教のすべてが表されています。
本当の顔は分かりませんが、奈良時代末期に腐敗した仏教のありさまに疑念を抱き、当時沈没率五割と言われた遣唐使船に乗って密教を習得しに行くほどのバイタリティのあった人物だったことは確かです。
日本の歴史上、最高の天才とも言われます。
しばし休憩
金剛峯寺を出たころにはもう、雨が降り出す寸前でした・・・