石亭
今までにいくつもの宿に泊まってきましたが、観光の楽しみより“宿”のみの印象で言えば、ここ石亭がオススメです。
日本三景の宮島へ渡らずに本州側にある宿です。
宮浜温泉の宿でもあるのですが、ここには素晴らしい庭園があります。
(庭師が隅々まで手入れしているのがよくわかります)
お昼のみの利用もできるのですが、月夜の晩に泊まりたくなるような風流を宿しています。
数年前の写真ですので、今は調度品など少し変更があるはずです。
温泉宿に到着するとお茶菓子が出てきますが、これは疲れて血糖値の下がった旅客がそのままお湯に浸かると危険だから、という配慮だそうです。
この菓子を見た時点で宿の格が分かりますね。
お部屋へ案内されました。
さて・・・既にこの写真(↑)にいくつもの椅子が写っております。
ここは“椅子の宿”でもあります。
部屋や廊下にいくつもの椅子があり、ひとつひとつの椅子に個性や風格があって、つい座ってみたくなります。
ちょっと特殊なやつ(↑)や・・・
部屋の隅に置かれた控えめなやつ(↑)まで・・・
その多くは北欧の名作椅子だそうです。私は家具全般に詳しくないのですが、ホームページ情報によると、ウェグナーのベアチェア、フィン・ユールのチーフテンチェア、ポール・ケアホルムのPK22、モーエンセンのスパニッシュチェアやハイバックチェア、ラーセンのエリザベスチェア・・・などなどマニアには垂涎の一品が揃っているようですね。
宿の廊下に何げなく置かれている椅子にもそっと座ってみる。
それぞれの椅子は柔らかいものや硬いもの、目線の高いものや低いものなどさまざまです。たくさんの椅子たちとの出会いを味わうだけでも贅沢な時間が過ごせます。
自分の泊まるお部屋だけでなく、いくつかの“サロン”と呼ばれるフリースペースのような部屋を訪れても個性的な椅子たちに出会えます。
敷地内をのんびりウロウロ彷徨ってみることをお勧めします。
オリンパスの初代E-M5で撮影しております
石亭紹介、次回に続く・・・