実家に帰った際、古いアルバムを捜索する目的で押し入れの天袋を片づけることになったのですが、見たこともない黒い鞄の中から、フィルムカメラが出てきました。
オリンパスOM-1。
驚きました。二年前に亡くなった父にカメラの趣味があることは知っていましたが、オリンパスのカメラを持っていたことは全く知りませんでした。
驚いたというのは、『やっぱり親子だなぁ…』ということ・・・
私は売れ筋のキャノンやニコン、あるいはソニーのカメラには食指が動かず、これまでずっとオリンパス製のカメラを買いつないできたのですが、どうやら父も同じ趣味だったようです。
小さな一眼レフ+レンズは標準画角とも言える50mmですが、f1.4の明るいレンズというところも良いですね。
オリンパスOM-1は、日本のカメラメーカーOLYMPUSが1973年に発売した一眼レフカメラ。私が生まれたばかりの頃に発売されたものです。
オリンパスの一眼レフ、OMシリーズの初代となる機種です。
そういえばかつて父とカメラの話をしたとき、しきりに『フォーカルプレーンシャッター』と言っていたのは、このカメラのことだったのかもしれません。
E.ZUIKO 135mm f3.5 はいわゆる中望遠レンズ。付属の50mmレンズと、この135mmレンズの二本の単焦点レンズで撮影に臨んだものと思われます。
天袋には大きな段ボール箱がいくつかあり、かなり古い写真やアルバムも同時にでてきたのですが、母や私たちのうん十年前の写真がたくさん見つかりました。
亡くなった父は、撮影の癖も私とよく似ているように思われ、懐かしさとともに胸にじんとくるものがありました。
写真やカメラなどの遺品をとおして亡き父と話をしている気になりました。
無駄のない機能美を感じさせるデザイン。
※ファインダー内に埃が浮いており、買い取りの価値はほぼ無さそうです。
父の形見として実家に置いておこうと思いますが、マウントアダプターを購入して、50mmレンズの写りを試してみたいとも思っています。