9月11日(セプテンバーイレブン)
アメリカで同時多発テロ
本日9月11日は、2001(平成13)年、ニューヨークの世界貿易センタービルやワシントンの国防総省にハイジャックされた航空機3機が突入、1機が墜落。貿易センタービルが崩潰した日です。一連のテロ攻撃による死者は2996人、負傷者は6000人以上でした。
テロ事件から18年が経過し、本日、日本ではほとんど報道されませんでした。
2001年当時、アメリカ人の11.4%にPTSDのような不安症状が現れたそうです。
つまり、事件の現地に居た人だけでなく、テレビなど報道で情報を得た人の中にも不眠・不安・焦燥感などが強く表れ、その状態が継続した人も居たことになります。
この状況に対し、アメリカの精神医学界は懸命に治療、対応にあたりました。
薬を処方するだけでなく、いわゆるカウンセリングを行ったり様々な心理治療が施されましたが、幸か不幸かそのことで心理治療の効果について統計的なデータが集まることにもなりました。(※患者にとって、お金を払って治療を受けるからにはそれが実際に効果のあるものかどうかは非常に重要です)
結果、従来のカウンセリングは一旦ストレスを減らすことには寄与するものの、PTSDの治療とまではいかなかったこと。
従来の精神分析等の力動的アプローチは統計的に十分な効果をみせなかったこと。
認知行動療法(CBT)は統計的に一定の効果を示したこと。
当時、まだまだ怪しいアプローチという声が多かったEMDRが皮肉にも最も効果的であったこと、などが統計データとして示されたわけです。
※今日はちょっとマニアックな話題でした・・・